本日は、ニュピという、バリヒンドゥ教の新年です。
ニュピの三日前はムラスティと呼ばれる行事で、島中の人たちが大行列で海へと向かいます。
大きな一族は長い行列を作り、太鼓や銅鑼などのガムランを打ち鳴らしながら歩いていきます。
海では、寺院や各家で祭ってある神々の祭器などを清めているそうです。
ニュピの前夜祭に、オゴオゴがあります。
ムラスティでは善なる神を祭るための準備をするのですが、オゴオゴでは悪を祭るそうです。
それぞれの村で大きな鬼のハリボテのお御輿を作り、それを担いで練り歩きます。
オゴオゴによって善と悪のバランスを取っているとされているのですが、
今年は選挙運動の妨げになるなど理由から、オゴオゴは中止になってしまいました。
残念!
さて、ニュピというのは、バリ島で唯一の静寂に包まれる祭りです。
その日はバリ島の全島民が
「火や電気を使わない」
「外出しない」
「仕事をしない」
「食事をしない」
それは心の火を一日だけ消す日で、欲望や願いで熱くなりすぎている心を冷却し、
日々の暮らしにバランスを取り戻すための日だと言われています。
バイパスには、車もバイクも人の姿も無く、空港ではトランジット以外の飛行機の発着は無し。
大義名分、な〜んにもしてはいけない日♪
なので、普段はそれなりに騒々しいサヌールも、ものっすごい静か!
鳥のさえずり、風で枯葉が転がる音、遠くで誰かのくしゃみなど、普段はあまり聞こえない音を聞くことが出来ます。
本当に時間が止まったような、時間が全く気にならないような、そんな感じです。
バリ人の方々は、食事も摂らず(のハズ)に、家で瞑想しているのでしょう。
夜は、街灯はもちろん、家でも電気を使わない(ハズ)なので、
星空がはっきり見えて、すごく綺麗です。
そういえば、ニュピの日は必ず晴れてるなぁ。
でも、知り合いは
「食糧買った?」
「窓にメバリした?」
と言ってました。
そういや昨日スーパーマーケットでも、バリ人の皆さん、ガンガンに食料買い込んでました・・・
いつ食べるんだろうか?!
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